ブーレーズ、ヨッフム、ルービンシュタイン~タワーレコード x "Sony Classical" 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション 2025年7月23日発売
第12弾となる今回は、1970年代のアナログ完成期の名盤2点とデジタル時代初期の1点をリイッシューいたします。ピエール・ブーレーズ生誕100年を記念し、ブーレーズの名を永遠のものにしたストラヴィンスキーの三大バレエの名演に、ブーレーズにとってCBSへの最初のストラヴィンスキー録音となった1967年BBC響との「火の鳥」1911年版組曲を加えた2枚組、20世紀ドイツの名匠オイゲン・ヨッフムの文字通り生涯最後のセッション録音であるモーツァルトの交響曲とセレナードを収めた3枚組、そして日本で極めて人気の高いアルトゥール・ルービンシュタイン3度目にして最晩年の1975年にわずか5日間で一気に録音されたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集にルービンシュタイン生涯最後の録音となったピアノ・ソナタ第18番を加えた3枚組という、いずれも歴史に残る3つのセットをお届けいたします。
SACDハイブリッド
[シリーズ・コンセプト]
ソニークラシカルおよびRCA Red Sealの歴史的名盤を、タワーレコードとのコラボレーションにより、これまでのリマスターも含め最高のクオリティを追求し、ハイブリッドディスクとして「究極」の形でフィジカル・リイッシューいたします。ソニークラシカル秘蔵のオリジナル音源に遡り、気鋭のマスタリング・エンジニアのマルティン・キストナーをはじめとする経験豊富な名手が、今回の発売のために新規で復刻を手掛けるSA-CDハイブリッドのコレクションです。レーベルには、定評ある緑の「音匠レーベル」を使用し、マスターに刻み込まれた原音質の再現性に万全を期し、解説書には、資料性の高いライナーノーツを掲載することで、それぞれの名盤が背負ってきた栄光の軌跡を現代に鮮烈に蘇らせるのが、当シリーズの狙いです。
[リマスター・エンジニア]
ベルリン芸術大学のトーンマイスターコースで学び、在学中の2008年からフィリップ・ネーデルが立ち上げたベルリンのb-sharpミュージック&メディア・ソリューションズ社のスタジオでアシスタント・エンジニアとして仕事を始める。大学卒業後、2010年からレコーディング・エンジニアとして同社に所属、さまざまな新録音の制作や過去音源の復刻に携わっている。最近の復刻プロジェクトとしては、ソニークラシカルのマイケル・ティルソン・トーマスやユージン・オーマンディのメガボックスのリマスター、ロリン・マゼール指揮ウィーン・フィルのマーラー交響曲全集のハイブリッド化などがある。
・SICC10470 <商品の紹介>4547366746297
タワーレコード x Sony Classical 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション第12回発売
ピエール・ブーレーズ生誕100年記念企画
三大バレエの概念を大きく変えた革新的なブーレーズの解釈。
20世紀を代表する知の音楽家ピエール・ブーレーズ(1925-2016)。その生誕100年を記念して、彼のCBS録音の中でも特に名演として知られるストラヴィンスキーの三大バレエを新たにリマスター。クリーヴランド管を起用した1969年の「春の祭典」は、20世紀後半の「ハルサイ」の代表盤で音楽の構造を透かし彫りのようにクリアにすることで作品の前衛性を明らかにしています。1971年の「ペトルーシュカ」はニューヨーク・フィル音楽監督就任後の初録音で、ピアノ・パートにはブーレーズの盟友で同時代音楽の名手でもあったポ-ル・ジェイコブズ(1930-1983)を起用し、敏感かつ鋭角的でしかも洗練された彫琢が聴きもの。1975年の「火の鳥」全曲ではオケの名技性を極限まで使い色彩感あふれるオーケストレーションを再現しています。「カスチェイの凶悪な踊り」で終わる珍しい1910年版の組曲(1967年BBC響)収録。ブーレーズ生誕100年を記念してオリジナル・アナログ・マスターからの新規DSDリマスター。
SACDハイブリッド
<収録内容>
【曲目】ストラヴィンスキー:春の祭典、ペトルーシュカ&火の鳥(1910年全曲&組曲)
[DISC1]
1-14 バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)
15-29 バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
[DISC2]
1-22 バレエ音楽「火の鳥」全曲(1910年版)
23-27 バレエ音楽「火の鳥」組曲(1910年版)
【演奏】
リーヴランド管弦楽団(春の祭典)
ニューヨーク・フィルハーモニック(ペトルーシュカ、火の鳥全曲)
ポール・ジェイコブズ(ピアノ)(ペトルーシュカ)
BBC交響楽団(火の鳥組曲)
指揮:ピエール・ブーレーズ
[オリジナル・レコーディング]
[録音]1969年7月28日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール(春の祭典) 1971年5月11日、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホール(ペトルーシュカ) 1975年1月20日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(火の鳥全曲) 1967年3月24日、ロンドン、ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(火の鳥組曲)
[プロデューサー]トーマス・Z・シェパード(春の祭典、火の鳥組曲)、アンドルー・カズディン(ペトルーシュカ、火の鳥全曲)
[レコーディング・エンジニア]フレッド・プラウト&アーサー・ケンディ(春の祭典)、エドワード・T・グラハム&レイモンド・ムーア(ペトルーシュカ)、バド・グラハム、ミルトン・チェリン&レイ・ムーア(火の鳥全曲)
[オリジナル・マスター] 4トラック・アナログ・エディティッド・マスター(春の祭典、ペトルーシュカ、火の鳥全曲)、3トラック・アナログ・エディティッド・マスター(火の鳥組曲)
[オリジナル・マスターからのリミックスおよびDSDリマスタリング(2025年)]マルティン・キストナー(b-sharpミュージック&メディア・ソリューションズ)
[解説]ピエール・ブーレーズ他
[ジャケット・デザイン]1978年オランダCBS発売の三大バレエ・ボックス・セット79318(イラスト:グリン・ボイド・ハーテ、デザイン:アレン・ワインバーグ)
<商品の説明>
※世界初SA-CDハイブリッド化(春の祭典・火の鳥1910年組曲)・原盤保有会社による世界初ハイブリッド化(ペトルーシュカ・火の鳥全曲)。SA-CD層:2ch
※音匠レーベル使用
※日本独自企画 ・完全生産限定盤
※マルチケース
・SICC10472 <商品の紹介>4547366746303
タワーレコード x Sony Classical 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション第12回発売
巨匠ヨッフムが最晩年にバンベルク響と残した滋味溢れるモーツァルト。
オイゲン・ヨッフム(1902-1987)はその長い演奏活動の中で最晩年にさらなる高みへと上り詰めた指揮者の一人。70代を迎えた1975年~1980年にかけてベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの全集を一気に完成させた後、その心はモーツァルトへと向かい、1971-1973年に首席指揮者を務めた馴染みのバンベルク交響楽団とレーベルを変えて交響曲やセレナードを録音しました。19世紀ドイツの演奏伝統を継承し、ロマン的な趣きをたたえた活力あるモーツァルト像が、バイエルン放送局との共同制作により当時最新のデジタル・システムで記録されています。このアルバムにはその中から旧オイロディスク・レーベルに録音された6曲を収録。交響曲第33番は1986年9月の最後の来日でも披露されたヨッフムの愛奏曲。「ハフナー・セレナード」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、ヨッフムにとって亡くなる1年前の最後のセッションとなった録音です。オリジナル・マスターからの新規DSDリマスター。
SACDハイブリッド
<収録内容>
【曲目】ヨッフム・ラスト・レコーディングズ~モーツァルト名演集1984-1986
[DISC1]
1-4 交響曲 第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」
5-8 交響曲 第38番 ニ長調 K. 504「プラハ」
[DISC2]
1-4 交響曲 第36番 ハ長調 K. 425「リンツ」
5-8 交響曲 第33番 変ロ長調 K. 319
[DISC3]
1-8 セレナード第7番 ニ長調 K. 250「ハフナー」
9-12 セレナード第13番 ト長調 K. 525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
【演奏】
バンベルク交響楽団
ヴァルター・フォルヒェルト(ソロ・ヴァイオリン)[ハフナー・セレナード]
指揮:オイゲン・ヨッフム
[オリジナル・レコーディング]
[録音]1984年10月18日~23日(DISC 1)、1985年7月11日~18日(DISC2)バンベルク、クルトゥーアラウム/1986年4月26日~30日、エーブラハ、エーブラハ修道院内カイザーザール(DISC 3)
デジタル・レコーディング
[プロデューサー]ヴィルヘルム・マイスター
[レコーディング・エンジニア]ペーター・ツェルンヘーファー
[アリオラ=オイロディスクスとバイエルン放送局との共同制作(DISC 2・DISC 3)]
[オリジナル・マスター] 4トラック・デジタル・マスター
[オリジナル・マスターからのDSDリマスタリング(2025年)]マルティン・キストナー(b-sharpミュージック&メディア・ソリューションズ)
[解説]吉村渓、宇野功芳、ヨッフム演奏記録1982-1987他
[ジャケット・デザイン]1987年発売アリオラ=オイロディスク盤ボックス・セット353078-233(ジャケット写真:エルンスト・ガッサー、バイエルン国立歌劇場内で撮影)
<商品の説明>
※世界世界初SA-CDハイブリッド化。SA-CD層:2ch
※音匠レーベル使用
※日本独自企画 ・完全生産限定盤
※マルチケース
・SICC10475 <商品の紹介>4547366746310
タワーレコード x Sony Classical 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション第12回発売
ルービンシュタインが生涯の最後に心血を注いだ空前のベートーヴェン。
アルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)が残した3種類のベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集録音の中で発売以来特に日本で人気の高いダニエル・バレンボイム/ロンドン・フィルとの共演盤。1975年の録音当時88歳の巨匠が繰り出す生命力あふれる雄大な演奏は人類が起こした奇跡の一つ。爽快でチャーミングな第1番や第2番、深みを増した第3番、抒情性溢れる第4番、王者のような風格を持つ第5番と、作品の性格を鮮やかに描き分け、それぞれに込められた作曲家の高潔な精神の輝きを高らかに歌い上げています。バレンボイムが創り出す懐の深いオーケストラの響きも見事。イギリスの名エンジニア、ケネス・ウィルキンソンがキングスウェイ・ホールで手掛けたサウンドも演奏の魅力を余すところなく伝えています。ピアノ・ソナタ第18番は1976年4月、ルービンシュタインにとって生涯最後のソロ・セッション録音となったもの。オリジナル・アナログ・マスターからの新規DSDリマスター。協奏曲は従来のBMGのCDや他社リマスターではマルチ・マスターからリミックスしていましたが、今回はこれまで使っていなかったと思われるステレオ・マスター(オリジナル・エンジニアのウィルキンソン自身がリミックス)を使用。特に第4番と皇帝で、ルービンシュタインのピアノの太さや輝かしさが増しており、アナログ時代のこの演奏のイメージが蘇りました。
SACDハイブリッド
<収録内容>
【曲目】ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
[DISC1]
1-3 ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
4-6 ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
[DISC2]
1-3 ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
4-6 ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
[DISC3]
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
4-7 ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 作品31の3
[ピアノ協奏曲カデンツァ:ベートーヴェン/ブゾーニ(第1番・第3番・第4番)、ベートーヴェン(第2番)]
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム
[オリジナル・レコーディング]
[録音]1975年4月9日~11日(ピアノ協奏曲第1番・第2番・第3番)、1975年3月10日&11日(ピアノ協奏曲第4番・第5番)、ロンドン、キングスウェイ・ホール 1976年4月21日~22日、ロンドン、EMIスタジオ1(ピアノ・ソナタ第18番)
[プロデューサー]マックス・ウィルコックス
[レコーディング・エンジニア]ケネス・E・ウィルキンソン(ピアノ協奏曲全曲)、ネヴィル・ボイリング(ピアノ・ソナタ第18番)
[オリジナル・マスター] 2トラック・アナログ・エディティッド・マスター
[オリジナル・マスターからのDSDリマスタリング(2025年)]マルティン・キストナー(b-sharpミュージック&メディア・ソリューションズ)
[解説]ポール・スキアーヴォ、ダニエル・バレンボイム他
[ジャケット・デザイン]1976年発売の日本初出盤全集RVC-7536~40(ジャケット写真:クライヴ・バルダ撮影)
<商品の説明>
※原盤保有会社による世界初ハイブリッド化。SA-CD層:2ch
※音匠レーベル使用
※日本独自企画 ・完全生産限定盤
※マルチケース
カテゴリ : タワーレコード オリジナル企画 ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2025年06月04日 00:00